「千の時」復刻プロジェクト

「千の時」復刻プロジェクト

 

国宝ガラス

山月工房では世界遺産である平等院の阿弥陀如来坐像(国宝)の、瓔珞(ようらく)を復元しました。

「千の時」復刻プロジェクト

「千の時」復刻プロジェクト

東京理科大学教授さんたちのグループが蛍光X線装置で瓔珞の成分を調べてみると、奇跡的にも山月工房で使用している材料とおおよそ同じ成分であることが分かりました。

「千の時」復刻プロジェクト

国宝の復元について、くわしくは「国宝復元のお話」をご覧ください。

しかしながら国宝の復元の際に使用したガラス玉の材料は、和泉地方で古くから作られてきた貴重なもので、現在では新たに入手することが困難な状況です。

「千の時」復刻プロジェクト

「千の時」復刻プロジェクト

この日本の、和泉国(いずみのくに)の、1000年前から続く色・輝きは当時の方々の想いです。
この想いを途絶えさせてはいけないと思い、現在手元に残っている少量の材料を元に、山月工房は「和泉硝子研究所」を発足し、同じ組成・色彩の材料を復刻・開発することにしました。

和泉硝子研究所

このガラスに「千年前のガラス復元である事」と「ずっと頑張ってきた両親の名前(母・千佐 父・時春)」の一文字ずつとって「千の時」という名前をつけ、始まったのがこの「千の時」復刻プロジェクトです。

千の時ガラス

和泉硝子研究所では、国宝復元材料の再現のため、堺市博物館学芸員・弥生文化博物館学芸員の方にご協力をいただき、古くからのガラス玉作り方の調査。
これからのガラス材料・ガラス製品のの在り方の調査の為、国内では、薩摩切り子製作工場・沖縄ガラス工場を視察。

海外では、ガラスの聖地 ベネチア・ムラーノ島視察、中世ガラス〜現代、普段は入れてもらえない工場視察、ガラス学校・ガラス組合の伝統を守る戦いなどのお話を伺う、などの活動を行っています。
詳しくは活動報告ブログにも投稿していきます。

和泉硝子研究所活動報告
千の時ガラス

千の時ガラス